▼基本情報
よみ:琉球石灰岩(りゅうきゅうせっかいがん)
産地:沖縄本島南部地域
色合い:乳白色から赤みを帯びた色で, サンゴ,有孔虫,貝類,石灰藻球などの化石が見られる。
古くから沖縄では、土木建築の建材して用いられ、石垣などの石積や道の石畳、亀甲墓そして世界遺産のグスク首里城の城壁などで広く使われてきました。
琉球王国、第二尚氏王統の歴代国王が葬られている陵墓「玉陵」(たまうどぅん)もこの石で作られています。
石材としての採掘は主に本島南部地域で採掘されており、採掘方法は、主に露天掘りの方法となっております。
近年、宮古島市では、水源のダムを地下の琉球石灰岩層をせき止め、ダムとしても活用されています。
昔の亀甲墓の内部は、琉球石灰岩の切石を使用し、石橋の様なアーチ工法で施工されているお墓が多く、夏でも石材の性質上(多孔質のため)、鍾乳洞の中にいるようなヒンヤリした状態です。
近年では、亀甲墓の亀甲部分は、コンクリートスラブ仕上げの上に、漆喰塗り仕上げが主流になりつつありますが、
琉球石灰岩で造るお墓は、乳白色に入る繊細な石目模様が沖縄県の風土に合った大変な趣を感じさせる表情を持つ石となり、沖縄では、通称「島石」(しまいし)として親しまれています。
弊社では、創業以来、[メイドインうちなー「おきなわ」]をモットーにして沖縄の銘石『琉球石灰岩』を取り扱ってまいりました。
地元沖縄県に根差している石屋だからこそ、沖縄の銘石『琉球石灰岩』というブランド名を守らなければならない。
そこで、お客様の安心のためにも商標登録することを決意し、申請いたしました。
初めての出願から数年経ち、専門家からのアドバイスを受け自社にて商標登録を出願し、
創業20周年という節目であった2014年7月にようやく登録を迎えることができました。
我々のような石工職人が沖縄の銘石『琉球石灰岩』の魅力を引き出し、思いを込めて造り、
これからもどんどん新しいことにチャレンジして商標にふさわしいブランドとして、沖縄の銘石『琉球石灰岩』を守っていきたいと思っております。
執筆者:
沖縄県 有限会社翔南石材 浦添靖弘