有限会社鱸猛麟石材店

ゆうげんかいしゃ すずきもうりんせきざいてん

対象地域
  • 東京都
対応形態
  • 公営墓地
  • 寺院

「図面では表現できない想い」を形にいたします。

  • 企業PR
  • 墓石店情報
  • 取り扱い霊園
  • 取材情報
  • 100選ブログ

有限会社鱸猛麟石材店さんの施工現場を取材させていただきました!

今回取材させていただいたのは、青山を中心に都心の墓地にて140年の実績をもつ鱸猛麟石材店(すずきもうりんせきざいてん)です。
「青山霊園」をはじめ、「青山墓苑」「青山 梅窓院」などで数多くのお墓を今も変わらず施工されています。
「鱸猛麟」とはなんともインパクトの強いネーミングですが、実は歴史深い由来があります。
創業当初、明治13年(1880年)に、元関白職五摂家赤坂九条家当主九条徳麿公より公家出入業の由縁により屋号「猛麟」を賜ったとのこと。長年、東京の一等地で活躍される鱸猛麟石材店とはどんな石材店なのでしょうか。

さて、本日の施工現場は「青山霊園」です。なんと事務所は本霊園の入口、目の前に位置しています。
現場で作業される職人(以下、職))の方々にお話をうかがうことができました。

本日は、基礎工事のため、コンクリートを打つ過程に立ち会わせていただきます。
あいにく、この日は厳しい暑さ。気温が高い日はコンクリートの固まるのが早いため手際よく作業を進めなければなりません。
作業は迅速かつ効率的に進められていきます。

わたくし、老舗石材店ということで、失礼ながら、強面のご年配の職人さんが中心かと思っておりましたが、
取材させていただくと、ん?皆さんお若い!そして頑固というより、むしろとってもフレンドリー&気さくな方々ばかり。
新参者の私にも分かりやすくご説明していただけました。













基礎部分となるコクリートがどんどん流し込まれています。
実際にお墓を立てた方でも、このような基礎工事の施工を見たことある方は少ないのではないでしょうか。










基礎面が水平になるよう、表面をならしていきます。



菊)すみません!なぜ水平器でなくて板を使うのですか?
職)やっぱりやりなれていて、このやり方が体に染みついているよ、あとは作業効率がいいね。







菊)枠にとめていた棒をあらって、再利用するんですね。
何回くらいつかうのですか?
職)割れない限りは大事に使うよ!

菊)基礎工事に立ち会うお施主様は増えていますか?
職)たまにいるよ。でも、基礎工事よりも着工するとき立ち会う方のほうがいるね。
でも、都合が合わないとか、遠方の方で立ち会うことが出来ない場合には、
工事の様子を全部写真で撮ってプリントアウトして、送っています。
「ちゃんと打ちましたよ」って安心してもらうためにね!


菊)正直、手を抜いても素人には分らない部分ですよね。
職)そうそうそう。年配の方は特に分らずにごまかされてしまいますよ。
また、遠方から来る職人さんは早く終わらせて早く帰りたいって思うとこもあるからね。
そうゆうところだと、基礎の工事もコンクリートを薄くすれば早く乾くから、早く終わっちゃうよね。
うちらは(青山霊園の)目の前だから、細かいメンテナンスの為に、何度でも来れるところが強みかな。








菊)お墓の最後の完成時に立ち会う方はいないですか?
職)あまりいないね。やっぱり着工時だね。中身を全部見られるから。建てた後はなかなか見る事ないからね。
まれに仕上がるまですべて立ち会う方もいらっしゃいますよ。
また、風水に関心がある方は、施工の日取りが重要なので、日時をご指定される方もいらっしゃいます。

菊)現実問題、日取りも合わせることできるんですか?
職)着工の日付だけでも、なんとか合わせられるようにしていますよ。
やはり震災などもあり、基礎工事に不安な方増えていると私も感じています。


つぎに、次期代表を務められる健志様(以下、健))にもお話を伺いました。




菊)鱸猛麟石材店の強みとは?
健)下請けを使わないことですかね。
昔からのスタイルで、やっぱり現場は直接見ないと思いを伝えることが出来ません。 現場に気持ちが伝わるようにお客さんの気持ち、想いをフィードバックして現場に伝えるように心がけています。 お施主様ごとのこだわりを実際に聞いて、そのまま現場に入って作業に入るので反映しやすい。あと、私たちは仕事を楽しんでいる、お施主様の思いをどう表現しようかと常に考えているからです。
この想いだけは、図面には表すことが出来ない。先ほど、3人職人がいましたけど、彼らも全員営業が出来ます。工事だけでなく、営業を知っているので、少し話せばすぐに理解してくれるので伝達が早いことがとても効率的です。残念ながら、下請けの業者にお願いいした場合、そこまで詳細を伝えることは不可能です。


菊)なるほど。

午前の作業も一段落し、事務所にお邪魔することに。
中に入ると代表の鈴木悦生様(以下、代表))が電話対応をされていました!
ここは是非、社長にも取材をさせていただきます!



菊)「青山霊園」の入口を拠点に石材店を創められて140年経ちますね。
社長)そうですね。これまで140年やってきて、この先何年できるかわからないですが、この店がある限りはずっとお墓の面倒を見させていただいて、保証も永年しますよとお伝えしています。青山霊園内で私たちが関与しているところは全体の1/3くらいはあるかもしれませんね。すべてお墓を建てさせていただいた訳ではないけど、何かしらお手伝いしたところも合せるとね。

一度お見積りを出し後でも、その後、お話し合いの中で、お施主様の思いや、条件をお聞きし、何とかご納得いただけるように、ご提案しています。

菊)お施主様のフォローはしますか?
手紙とか、お電話とかされるのでしょうか
代表)石材店は宣伝するもんじゃない、という古い考えがあるからね。ほとんどはお施主様から必要であれば連絡はくるからね。こちらから営業はしませんね。いつでも連絡いただけるように可能であれば自社のプレートは貼らせていただいています。



菊)デザイン墓石のご提案も可能ですか?
代表)青山霊園も宗教宗派は問いませんから。デザインはすべてご要望があればフルオーダーで好きなように建てることができます。こうゆう風にしてください!をそのまま形にすることもあれば、それをもとにご提案することもある。青山という土地柄、富裕層でこだわりを強くもたれている方が多いようです。どのようなイメージになるか、サンプルを別途職人が彫刻し、良ければ本番の石塔に彫るというプロセスを踏むことはありますね。



こちらが職人が彫刻したサンプル品です。お施主様にご確認いただき、問題ないようであればこちらで石塔に彫刻していきます。

 

最近は洋型墓石を好まれる方も増えておりますので、文言のフォントなどもご相談の上、決定していきます。

菊)下請けと直接施工の違いは?
代表)思いを伝えられる。心が伝わる。どういう経緯で施工に至ったか分からずに建てるか、否か次第。実際の完成品にどれだけ影響があるかわからないが、そういった気持ちの部分が必要だね。利益だけを考えると、もちろん下請けに頼んだほうが安くなりますが。



菊)海外産、国産についてどのようにお考えですか?
代表)お施主様にはなるべく、国産の良さを伝えるようにしています。鱸猛麟では国産の割合が多いと思います。すべてが難しければ、石塔だけには国産を使用するようにしています。ただお施主様のご要望もありますから予算に応じて海外産のみで仕上げる場合もあります。
国産は、小松、稲田、黒御影、浮金、万成、庵治、大島、など限らせご提案しています。
お施主様は墓石に詳しくない方がほとんどですから、あまり多くあっても、分かりずらく、逆に墓石の良しあし・価格の不透明さを強調してしまうかと思います。お客様は余計に迷ってしまいますしね。海外産は中国材が主流ですが、もちろん良いものも多くあります。しかし、どうしても悪いイメージを持たれている方がいらっしゃるので、そこが課題ですね。

社長)最近は、お電話やメールでお話しされる方が多いですが、やはり現場を見てくれるのが一番ありがたいですね。
ぜひまずはお越しいただいて、どのような思いを持たれているのかお聞きできればと思っています。


菊)そうですね。まずは石材店の方々にいろいろとお話をしてみることが、納得のいくお墓づくりの第一歩かもしれませんね。
本日は、有難うございました。

長い歴史の中で培った経験を活かしつつ、しっかりと現代の流儀へと進化しつづける、鱸猛麟石材店。
青山霊園の入口を覗いてみると、活気溢れた皆様の声が聞こえてきます。
この度はお忙しい中、取材にご協力いただき、有難うございました!

TOPへ戻る